日本の音楽シーンに突如現れた謎の歌うピアノマン、ビッケブランカ。
一番に耳を奪われるのは、その、女性ばりの美しいファルセットボイス。
そして独特な旋律のピアノによって奏でられるポップチューン、そして斬新且つ特異な歌詞。
”メタボリック「en Natural」”のCM用に書き起こされた楽曲「Natural Woman」で話題となった彼ですが、彼のとある楽曲にパクリ疑惑が浮上しています。
それは”Google Play Music 音楽のある生活・ウェルカム篇”のCMソングとして起用された「Slave of Love」という楽曲です。
あまりにもクイーンのサウンドに似過ぎていたために、これには驚き、困惑したファンもいたのではないでしょうか?
そんな『パクリ疑惑』をどのように解釈すればよいのか?
今回はビッケブランカの素顔に迫ると共に紐解いてみます!
ビッケブランカの意味は?
ビッケブランカのプロフィール
ビッケブランカ、新シングルは“ひと夏の夢”描くメロウ曲&劇場アニメ「詩季織々」主題歌(コメントあり) https://t.co/W2HYEtHaVS pic.twitter.com/vFj1Y1m49B
— 音楽ナタリー (@natalie_mu) 2018年6月22日
プロフィール
本 名:山池 純矢
出身地:愛知県 西春日井郡
誕生日:1987年11月30日
影響を受けたアーティスト:マイケル・ジャクソン、エルトン・ジョン、ビリー・ジョエル、ミーカ
フォーク好きのお父さんと洋楽好きのお母さんの元で、日本歌謡と海外のポップソングを聴きながら育ちます。
ゆえに中高時代に作っていた曲は、自分がイイと思った、無秩序なスタイルの曲だったそうです。
高校卒業と同時に上京し、当初のバンド活動時はギターを担当でした。
しかし新しいスタイルを模索し、そこからピアノを習得した後、本名の「山池純矢」としてソロ活動を行っていました。
そして2012年に「ビッケブランカ」に改名しています。
ビッケブランカの意味と付けた理由
男なの?女なの?
どこの国の人?
そんな名前ですよね。
キッカケは、以前所属していた事務所では別名をつけるしきたりみたいなものがあったからだそうです。
そこで考えた名前がビッケブランカ。
ビッケっていうのはポルトガル語で「海賊の下っ端」、ブランカっていうのはポルトガル語とスペイン語で「白」って意味で、「海賊っていう粗暴な現場で一生懸命雑用をやっているやつが、後々船長になったらいいよね」って願いを込めて、ビッケブランカになったんです。
引用元 : OTOTOY
と、音楽雑誌のインタビューで語っていました。
本名からの突然の改名にも、本人は慣れるまでに3日とかからなかったと言います。
天から下りてきたような名前なんですね。
ファンサービス旺盛のビッケブランカ
では、そんなビッケブランカは実際どのような人なのでしょう?
今年30歳になる彼は11月30日が誕生日でした。
そして、ツイッター上では「#ビッケブランカ生誕祭」でつぶやくと、彼へのお祝いメッセージが届くようになっていたので、コレを知った沢山のファンが彼にバースデーメッセージを送ったようです。
中には自宅でケーキを作ってお祝いする、温かく熱狂的なファンの姿も!
この生誕祭にて彼は、ファンからのメッセージにサンタクロースになって答えています。
とてもお茶目でファンサービスも旺盛な人ですよ~。
お祝いのリプライ、本当に本当にありがとう!!全部読んだ!また読むし!
チームが誕生日会をやってくれまして30歳になりました!感謝です!30日は別の集団がサプライズをしかけてくる様子!バレてるんですよね!
抱負は改めて。とにかく今言えるのは今日は最高にいい日になる!#サンタクロース pic.twitter.com/ZE480aDO2K
— ビッケブランカ Vickeblanka (@VickeBlanka) 2017年11月29日
問題作「Slave of Love」を検証
さて、こちらがクイーンのパクリ疑惑が浮上する問題作の「Slave of Love」。
そして元ネタと予想されているバンド、クイーンです。
楽曲は彼らの代表曲である「Bohemian Rhapsody」
筆者はビッケブランカのファンでありながらクイーンも大好きで、初めて聴いたときからクイーンをやっていると思ってしまいました。
「Slave of Love」に似たクイーンの楽曲は具体的には見つからないのですが、ピアノの感じやギターの音色・リフ、そして何といってもサビのコーラスワークは、正直クイーンとしか言いようがありません。
しかし、『これは間違いなくビッケブランカならではの楽曲だ』と提唱したいところがあるのです。
それは少し哲学めいているような歌詞と胸が苦しくなるような切なく美しいメロディとの絡みです。
彼の個性がちゃんと表現されている楽曲の上に、クイーンを明らかに意識したアレンジやサウンド、コーラスワークが成されているようです。
それを私は、この作品はパクリやオマージュでもなく、 時代を逆手にとったものだと捉えます。
パクリ疑惑というものは、特に近年ではアーティストについてまわるものなので、「似ている」や「意識している」などと言われてしまう時代なのであればこそ、堂々と「既存のアーティストによせてやろうではないか」という意識が感じとれるのです。
またそれが彼の遊び心のようにも思われるのです。
彼の2ndミニアルバム「GOOD LUCK」の「ファビュラス」という曲では、The Buggles の「Video Killed The Radio Star」の誰もが聞いたことのある有名なフレーズを、しつこさを感じさせず上手く取り入れています。
このような遊び心の、もっとスケールを大きくしたものが「Slave of Love」なのではないかと考えました。
しかし、真相は彼の口からは語られていません。
ただ言えることは、彼が古いものから新しいものまで幅広く、音楽の楽しみ方をよく分かっている人だということです。
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まとめ
さて、皆さんは彼の楽曲を聴いてどのように解釈されたのでしょうか?
どこかで聞いたような作品であれど歌声や楽器の音色の違いだけでなく、手がける人物が違えば全く別ものなのではないか、ということが私の考えであります。
他に人が出来ないような、ここまでパクリと思われるようなあからさまな表現を武器に、楽曲を作ることが出来るというところが彼の強みにも思われます。
楽曲自体が素晴らしく、発想がユニークで新しくもあり、彼の演奏やファルセットを自在に使いこなした独特の歌声は若くして完璧と言えるほど美しいです。
パクリやオマージュに疑問を抱くことは、彼の楽曲を聴くには何とももったいない聴き方のように思います。
「Slave of Love」も入ったメジャーデビューアルバム「FEARLESS」にして、彼は確実にデビューアルバムから徐々に集ったファンの期待と、それに必ず答えてくれるアーティストであるという信頼との二つを手に入れたと言えるのではないでしょうか。
次回作では彼の新たな才能が発揮されることと、さらに心躍らせてくれるような楽曲を聞かせてくれる事を期待したいですね。
セカンドアルバムもすごくいい ↓
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