ジャズのジャムセッション、と聞くと何だかとても敷居が高くて身構えてしまう、楽器の初心者の方にはそのように感じてしまうようですね。
しかしジャムセッションは、むしろ初心者だからこそどんどん参加すべき。
その理由とは一体何でしょうか。
この答えを、現役の初心者ジャズドラマーの筆者が分かりやすくお答えします。
ジャムセッション参加の機会
堂々としていていい
JAZZスタジオに入る時にお金を払いますよね?
そう。
私達はお金を払って参加しているお客様なのです。
堂々としていましょう。
セッションに参加できる機会
セッションに参加できる機会は大きく分けて二つ、セッションホストが企画するイベント、またはライブの後などで行われます。
前者はセッションホストという一人(または複数)のプレイヤーが、日時と場所だけ決めて参加者を集めるイベントタイプのもの。
後者はプレイヤーやバンドがライブを行った後や中間などに、 観客の中に楽器のプレイヤーがいればその人にも共演してもらい即興で共演する。
いずれにしてもその場所にシットインする(ジャムセッションに参加する意味を表す)には事前にお金を払います。
店によってはノーチャージの場所もありますが、参加料金にMCとあるのはミュージックチャージの略。
つまり、参加費用のうちの何割かが店側、残りをホスト側と利益になっていますので、参加者が増えれば当然売り上げも増える計算になります。
スタジオに入るときにも必ずお金を払いますよね?
それと同じ感覚でいればいいのです 🙂
ジャムセッションでないと絶対に身につかない技がある
楽器の初心者だと、
『まだまだ下手だから、みんなに迷惑をかけるのではないのか。。?』
と心配になってしまいます。
なのでもっとうまくなってからにしようとスタジオで腕を上げてから参加しようと考えますね。
方法としては間違っていませんが、そのままでは残念ながらいつまで経ってもうまくなりません。
なぜなら、他のプレイヤーと同じ流れで演奏するタイミングや間合いなどの空気、これはセッションでないと絶対に分かりません。
スタジオでバックに流す楽曲やタップ音はいつも同じなのに対して、生身の人間は全く違います。
同じ楽器でもプレイヤーによってクセや味わいも違うし、同じ人でさえもその日の調子が毎回違うものです。
その場で与えられた曲、流れ、空気、間合いを数分という短い時間の中、演者間でコミュニケーションする。
集中力と臨機応変な応用力を身に着け、それを重ねていくことで人前で聴かせるレベルに近づいていきます。
セッションを行う側の先輩ミュージシャンは、あらかじめそのようなことを十分に心得ているから、大船に乗ってしまいましょう。
仲間がたくさんできる
セッションに参加すると、先輩ミュージシャンはもちろん、店のマスターや常連さんなど、たくさんの人に出会います。
全員に共通して言えることは、ジャズが大好きなところ。
自分の好きなものを好きと思ってもらって嬉しくない人などいません。
もしどうしても緊張してしまうならば、初心者アピールを前面に出してしまいましょう。
「私、まだ始めてから半年くらいなんですが、いろいろ教えていただけると嬉しいので、頑張ります」
「どうぞよろしくお願いします」
こんな風に言われたら、その人のことを応援したくなりますよね 😉
そして初心者なりの等身大で一生懸命演奏すればいいのです。
その姿を見て、有益なアドバイスや感想をくれたりする人は、後の活動に欠かせない大切な仲間となります。
もちろん、セッション中にも積極的に交流を心がけ、自分の存在を覚えてもらうようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
このように考えると、ジャムセッションではむしろ初心者は歓迎される存在です。
常連の落ち着く場所、初めての場所なども、どんどん積極的に参加していくたびに成長していきます。
大丈夫、マイルスやコルトレーンなど往年の名プレイヤーたちだって、みんな通ってきた道だから。
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