『泣きながらご飯を食べたことのある人は、生きていけます』(第4話)
『こんな人間なんかの人生なんていらないもん』(第7話)
やっぱり。。。
真紀の壮絶な過去の体験談からくる言葉だった。。。(´;ω;`)
第8話までに散りばめられていた伏線が明らかになってきたカルテット第9話。
今回もみぞみぞしまくる内容の数々だったので、今までの伏線を回収し、新たにでてきた伏線気味の謎も考察してみようと思います。
冒頭の家森のテーマ提起
食卓において、面倒くさい家森のウザいこだわりがテーマ提起&伏線の示唆になっている場合が多いけれど、今回は『ニモとカクレクマノミ』。
- 「通称」と「正式名称」
- 真紀の「偽の名前」と「本名」を示唆している。
- 家森が「ホチキス」は商品名であり、本当はステイプラーなんだ、と言った事を思い出して、真紀は傍らにあるホキスを手にし、ハッと我を見つめる。
有朱と『不思議の国のアリス』
- ノクターンのアルバイトの前は地下アイドル
- すずめとのお茶会(第3話)
- 目にフォークをぶっ刺すウサギのケーキ(第3話)
- 家森の落としたキーケースを盗り、別荘の鍵を開けベランダから落ちる。
- 巻鏡子(真紀の義母)の手先になってしまう。
どれもルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』の内容になぞらえてありましたね。
別れ際の有朱のセリフも地下アイドル時代の自己紹介風で「不思議の国に~、連れてっちゃうぞ~♪」。
居間で寝てしまう真紀(第9話)
(第2話)居間で寝てしまうすずめを見て
別府:「眠いなら部屋で寝てくれたらいいのに」
真紀:「みんながいる場所で寝たい時ってあるじゃないですか」
(そしてそっとすずめにブランケットを掛けてやる)
出頭する前夜、楽しいひとときの後、みんながいる居間の椅子に寄り掛かって寝てしまう真紀。
そっとブランケットを掛けてやる別府。
この時が、真紀の『みんながいる場所で寝たい時』だったんだな…と思うと切ない。。。
家森の3つの謎
謎1. 家森の涙
今回の第9話最後に撮された家森の涙。
しかもちょっと嗚咽混じりで・・・。
。。。ん?。。。
家森くん。君が泣く?
真紀に行為を持っていた別府が泣くなら、まだ理解の範囲内なのだが・・・
と思った視聴者も多いのでは?
そこでSNSをにわかに賑わせているのが、「家森加害者中学生(家族)説」だそうで。
なぬーーーっ?!(゚Д゚;)
ちょっと、それだったら余りにも悲劇の骨頂のような気がしますが、これが『Woman』※の坂元裕二脚本だから、あり得なくもなかったりして。。。^^;
(※2013年:主演満島ひかり)これも事件の真実がかなり衝撃的で、悲しい事実を胸に突きつけられる切ないドラマだった…)
それで、かなり気になるこの「家森加害者中学生(家族)説」が有りうるのか検証してみました。
家森 加害者中学生(家族)説
◇家森の年齢
第1話のアルバイトの美容室で、お客さんに35(歳)だと話している。
◇真紀の年齢
「早乙女真紀の誕生日」1980年8月10日(離婚届より)
「山本彰子(あき子)」10歳の時、母親を亡くす。
12年間慰謝料を受け取った後、戸籍を買う(つまりこの時22歳)
「14年前に戸籍を買った」と告白(第9話)
よって真紀の年齢は現在36歳。
真紀の本当の誕生日は1980年の6月1日となる。
となると、加害者の中学生は当時12歳で、真紀より2つ年上だったので『家森加害者中学生説』は有り得ない。
勿論、その事故当時に生まれた弟は真紀より10歳年下になるので、現在26歳。
よって『加害者の弟説』も有り得ない。
有りうるとすれば
その家族が3兄弟だったとしての、
『家森が3兄弟の次男だった説』。。。
う~ん。。。
謎2. 家森とビオラの出会いは?
真紀や別府、すずめは、幼少の頃バイオリン教室に通っていたとか、おじいさんに手ほどきを教わったとか、それぞれが楽器との出会いが明らかになっていますが、家森だけは分からない。
いつビオラと出会ったのか?
どこで習ったのかとか。。。
謎3. 小学生の時、自転車で日本一周(第4話)
茶馬子との出会いを語る時、「元はと言うと、小学生の時、自転車で日本一周をして~、」と話していましたね。
「日本一周」って、富山にも行ってそうですよね。。。
(勝手に)最終回を推察
第9話で家森はワインを酌み交わしながら別府ににじり寄ります。
『二種類いるんだって。
人生やり直すスイッチがあったら、押す人間と押さない人間。
僕はねぇ、もう、押しません。
みんなと出会ったから』
(泣)
そんな可愛い家森さん。。
家森が「加害者家族」であってほしくないなあ。。
※個人的に最終回を推察してみたのですが、、、
(以下の勝手な推察↓ は全て私の私的願望が強く入った内容ですので、あしからず^^;)
- 小学生の時に、自転車で日本一周をしている際に、富山に立ち寄る。
そこで、自転車での死亡事故があったことを知る。 - Vシネ時代、もしくはビオラを習っていた時に、事件当時中学生だった加害者男性と合い親しくなる。
(その頃に、アキバにも通っていたとか(笑) - 『あ~あ。。あの時、宝くじを引き換えていたら今頃。。。』(第4話)
↓
茶馬子は「妻の前で言ってはいけない事」と激怒していたが、本当の家森の心理は「今頃(6千万円で賠償金を払ってあげれていたのに…)」と思っていたとか。 - 入院した時に、元夫からの話から、色々と調べていく内に真紀の過去に繋がり、その事でゆすろうと考えていた。
- いや、もしくは家森は真紀の過去を全てを知っている上で、真紀は本当に義父を殺すような、夫を突き落とそうとするような人なのか、を確かめたかった、とか。。。?
。。。あ~~。
こんなにみぞみぞ推察しまくって、結局は『家森のあの涙は、ただ単に家森の深い情からくる私的な涙でした』で終わっても、、、それはそれでいい!
考えれば考えるほど気になるカルテット最終回は3月21日!
このドラマの脚本家・坂元裕二さんは、本当に秀逸な伏線をちりばめる方で有名だそうですが、この秀作カルテットの最終回で、この伏線達がどのように回収され、どのような着地点でメンバー4人の未来が開けていくのかが楽しみでならないです。
みぞみぞしながら待ちたいと思います!
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